ふりょ記

サークル『Koh's Factory』の活動報告ブログです。

MGV176

更新日2021/05/14

 

昔…2005年頃に作ったMGV176の制作レポのデータが出てきたので再掲します。今見ると恥ずかしいのですが…。まぁ、こういう時代もあったということで、ご笑覧ください。文章は、読み返すときつい部分は直しています。

 

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原寸大に拡大した図面をもとに、イメージラフとしてダンボールでフレームを作ってみました。

 

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プラ版の箱組と100均で買ってきた木材を組み合わせてフレームを作ったところ。中の人はKSCのグロック18C(ガスブローバック)です。イメージ的には、昔出ていた10/22をMG42っぽくするキットみたいな感じでしょうか。

 

今だったらスチロールではなく、加工しやすいABSを使いますが、この頃はネットでこういう工作を公開してる人も少なくて、手探りでしたからね…。

 

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ここで登場するのがディスクグラインダーです。当時学生だったので、マキタのは高くて買えませんでした…。リサイクルショップで叩き売られてたノーブランド品です。これにはほんとにお世話になりましたね。ちなみに、2021年の今も、使用頻度は少ないですが現役で、SK11のスタンドに取り付けて使っています。

 

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付けてる刃は、コレです。紙ヤスリが多重に積層されていて、これが高速回転して、モノを削る訳です。これが大変役に立つんですよ。

 

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ディスクグラインダーで削った後、削りすぎたところに、パテを盛って、削って、盛って削って盛って削って盛って削って盛って削って盛って削って盛って削って盛って削って盛って削って盛って削って盛って削って盛って削って盛って削って盛って削って盛って削って…だんだん形を出していきます。

 

で、出来たのが、こちら。この工程、二日くらいかかってるんですけどね…写真があんまり残ってないです。

 

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フロントサイトを作成。塩ビ管とプラ板の積層で概形をつくり、パテを盛って形を出していきます。

 

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サイトを設置する部分に、引掛けの木ねじを埋め込みます。埋まってしまうのでてきとうです。

 

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できあがったサイトを接着したところ。ちゃんと接着が出来たことを確認し、パテで段差を埋めて、フレームと一体化している様に見せかけます。ついでにプラ棒で作成したスリングスイベルも追加。

 

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マズルは、サイレンサーを装着する関係から、塩ビ管の接合部材(バルブソケット)を使用します。

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作成したサイレンサー。水栓ソケットと塩ビ管で作ったので、製作コストは大体500円くらいです。ベースガンの銃口からサイレンサーの先までに結構なスキマが空いていますから、たいした減音効果が期待できない…ということで、サイレンサーとしての機能はオミットしました。(穴あけがめんどくさかったんだと思います。)

 

 

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ボルトハンドル部。 パテ硬化剤のキャップがピッタリでした。ホントは、中のグロックのスライドに、直接ボルトハンドルを接着して連動する様にしたかったんですけどね…(今で言うピストルカービンの原理ですね。)

 

ちなみに、ボルトハンドルが稼働すると思われる部分、実際は凹んでいるのですが、時間の問題で凸モールドになりました。

 

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レシーバー後端に、極めて適当に作ったリアサイトと、スリングスイベル(使うともげる)を追加し、情報量を足していきます。

 

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こんな感じで。レシーバー後端のRを出すのが結構たいへんでした。

 

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塗装後。適当です。ピンぼけでわかりにくいのですが…マガジンの後ろに有るマガジンキャッチは、ジャンク品で購入したUZI(ガスガン)のセレクターを流用しました。

 

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塗装前のショット。グロックに引っ張られてアッパーレシーバーが太いですね。気にせず進めます。

 

 

さて。

レシーバーがなんとかなったので、マガジン作成に移ります。

 

この銃の顔と言っても過言ではないですから、気合いを入れてやらないと。実物には、スチールプレス製のモノも有る様なのですが(注)、それじゃぁ面白くないですから。プラスチック製のモノを作成することにしました。

 

(注:この頃は情報が少なく、MGV176とアメリカン180のマガジンに互換があると思っていました。実際は互換性がありません。)

 

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プラ版を円形に切り、二個の円柱を貼り付けます。内側の円柱は、後輩の家に有った綿棒のケースです。先輩権限で接収しました(ひどい)。外側はCD-Rのスピンドルをバラしたモノです(当時、理系の大学生の家には必ずありましたね。)。そこに、現物合わせで切り出したポリ版を瞬間接着剤で貼りけて、.22LRの空薬莢を置いていきます。ちなみに、外側の円柱は治具で、あとで取り外してしまうので、接着は行いません。

 

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ポリ板を切り出しては貼り、切り出しては貼り…。この作業が大変でした。微妙に中心がずれたり、誤差が出てくる為、同じモノを沢山切り出して接着出来ないんですよ。一枚一枚、全て現物合わせでコツコツ貼っていきます。

 

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コツコツ、ここまでやってきました。『ま』はマスターのま!

 

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全周完成!外側の治具を外し、別のケースを接着して完成~。微妙に曲がっていますが、手作りって事で勘弁して下さい…。

 

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次に、真ん中のゼンマイ部分を作成。説明書の写真を見ながら、円切りカッターを使い、プラ版を切り出します。めっちゃ適当に作った割には雰囲気が出ましたね。

 

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塗装、接着後。ベースにしたCD-Rケースのサイズの都合で、実物より二回りほど小さくなってしまいましたが…それなりに苦労して作ったので、満足してます。

 

 

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完成写真です。

 

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完成写真その2

 

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後ろから。グロックはそのままなので恥ずかしいです…握っちゃえばバレないので大丈夫!という思想です。

 

 

 

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ちなみに、この銃はボスニア・ヘルチェゴビナ紛争ヒストリカルゲーム用に作ったカスタムでした。イベント後にEXCEL先輩に撮って頂いた写真です。

 

 

おまけ

 

ねんがんの無可動実銃を手に入れました!

その時に撮った写真です。

 

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これを作ってから、就職やらなんやらで引っ越しを3回やったので、突起物がポロポロ落ちてこんなになってしまっています…でも、なんだか捨てられませんでした。

 

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引っ越しで色んな所に散っていたパーツがやっと見つかったので、組み合わせて無可動実銃と一緒に撮ってみました。実物と並べると粗だらけですが、なんと言いますか…色々感慨深いです。

 

 

のちにMGV176の本を作りました(現在は在庫切れです…すみません)。

isami-hama.hatenablog.com