のこぎり
公開日2019/03/20
更新日2021/04/04
買っちゃいました〜ユーゴ産MG42です。あ、勿論、発射機能が完全破壊され、正規の税関手続きを踏んで輸入された合法の無可動実銃です。
前々から、MG42は戦中〜戦後小火器史的にとても意味のある一丁なので、 押さえておきたいな〜と思っていたんですよ。
しかし、トイガンのお値段は10万越えてましたし、 だからといって無可動実銃が買えるわけでも無し、 微妙な位置づけな銃だったんですね。 そんな中で数年悶々としてまして、 ストライクウィッチーズ見て欲しさが3段階位上がってた所でアナウンスがあり、 飛びついちゃいました。 はい。 私が鉄砲買う時は、大抵ミーちゃんハーちゃんです。
M53は、MG42の生産設備を戦後補償でドイツから貰って作った銃なので、 一応、MG42の直系の子孫にあたります。弾丸も他のヨーロッパの国の様に.308等に改修はされず、8mmのままでした。 その関係からか、ユーゴではAKをアップサイズして8mm弾を撃てるようにした、M76という狙撃銃が作られたりしてます。
M53、細かく見てみると、ドイツ製のオリジナルと結構異なる部分があるんですが…まーその辺りに拘ると高くなってしまいますんで。 これ以上高くなると、同価格帯で他に幾らでも欲しい銃がありますからね〜 。あとは脳内補間で。
そうそう。 MG42といえば、連合側の兵士がつけた『ヒトラーの電動のこぎり』という呼び名が有名ですが、ドイツ側の兵士は『骨切りのこぎり』と呼んでいたんだとか。 速い発射速度で放たれた8mm弾が、人体の狭い範囲に着弾すると……そういうことなんでしょう。こええ… 。
以前、GUN誌のDVDでMG42の実射が収録されていたのを見ましたが、 コンマ数秒の指切り射撃の瞬間、向かいの山に直径1m位の砂埃がブァッと立つシーンがありまして、「あぁ、コレは狙われたら死ぬ」と思ったモノです。
サイト回り 対空サイトは無し。 全体的にブルーが所々剥げて地肌が出てしまっています。 まぁそれで安かったわけですが。
ストックは木+ワイヤーで補強されています。 MG42は確か樹脂製だったかと。 (初期はベーク、後に合板になったそうです)
フィードカバーを開けるとこんな感じ。 ボルトは後退位置で溶接されています。 店頭でフィードカバーを開けて、コレを見たのが購入の決定打でした。
ある程度知識として持ってはいましたが、実際手でカショカショ動かしてみるとよくわかりますね〜。確かに、コレだったらFG42にポン付け出来ますわー
チェッコ機銃と。無故障機関銃も、ベルト式の弾数には勝てず。 しかし、ボスニアでは両方が同じ戦場で戦場で使われました。
一通り見てみて… やはり、兵器として素晴らしい銃だと思いました。
基本プレス銃なので、削り出しの銃とかが持つ独特な色気は皆無です。 生産性を高める為に、各部品の重要度合いがキチンと計算されてると言いますか… ZBを触ってると、こんな部品にこんな手間かけちゃってもー って可愛さがそこかしこにあるんですが、 M53(MG42)は、そういうのが全然無いんですね。 兵器として突き詰めて設計された感じがバシバシ伝わってきます。 てか、怖いです…なんか。
あと、やっぱり重量感が凄いですね〜。与えられた機能と用途から考えると当然の重量なんですが。私みたいな貧弱な人間には、肩付け立撃は構えるだけでしんどいです。人狼みたいに二脚を持っての腰ダメもスリングを使わないと辛い。
あ、そうそう。 マズル周辺をバラした時に、リコイルブースターカップが膨らんでいて、内側にカーボンがこびりついたのですが… 見なかったことにしました。